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和裁士はやりがい重視?給与や勤務時間には厳しい現実も

和裁士という仕事は、お金よりもやりがいを重視できる人に向いている仕事だといわれています。それでは、その給与や勤務時間はどのようになっているのでしょうか。気になりますよね。
そこで、ここでは以下のような内容についてまとめています。

・和裁士の平均的な給与や年収
・フリーランスの厳しさ
・和裁士の1日のおおまかな流れ

和裁士の世界に憧れて、和服に特化したファッション専門学校に通おうかと迷っている場合、その決め手となるのがお金や時間といった具体的な生活にまつわる部分だと思います。
将来どのように働きたいか悩んでいる皆さんの参考になれば幸いです。

■ひと月にどのくらい貰える?資格の有無も重要です

和裁士として働き始めた場合、まずは見習いとして職場に入るのが基本となるようです。
浴衣や長襦袢といった和服を仕立てられるようになるまでは、簡単な和服をそれなりの時間をかけて仕立てることになるでしょう。そのため、給料は期待できるほど貰えず、自立をするには厳しいところもあります。

ですが、和裁士技能資格の1級や2級という資格を持っている場合は、正社員として雇ってもらえる可能性も高くなります。
その場合も、ひと月の給料が約20万円とさほど高くはありません。しかし、正社員ならば各種手当や社会保険といった福利厚生もしっかりとしています。
資格がなかったとしても正社員になれる可能性はありますが、その場合は給料の額もさらに下がるため、資格は取っておいた方がいいでしょう。

また、和裁士にはフリーランスとして働く道もあります。
しかし、フリーランスは相当な人脈がなければ生きていくのに十分な受注がされないという場合もあります。フリーランス和裁士の場合は、年収150万円に満たない人も少なくありません。
2018年現在、和服の業界は縮小されていっています。この時代をフリーランスとして生きるには、厳しい現実が待っているでしょう。

■基本は週休二日制!でも社員として働くかフリーランスかで異なります

社員として雇われている和裁士の場合、ごく一般的な会社と同じように勤務することになります。週休二日制で有給や休暇も取得できるので、規則正しい生活ができるでしょう。

しかし、フリーランスや自営業の場合は、少し異なります。
どのくらい仕事を受け入れ、いつ休むかといったことは完全に自分の判断にゆだねられます。やろうと思えば、一般社員よりも多くの仕事を受け入れることも出来るでしょう。しかし、現実には連続で作業できる限界もありますので、仕事時間については勤務する場合とあまり変わらない人が多いようです。

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和裁士に将来性はある?これからを生き抜く工夫も大事です

和裁士を目指すためにはファッション専門学校などに通いながら勉強することになります。その中にはどうしてもこの仕事をしたいという人もいれば、興味があるから勉強しているけれど将来性があるのか不安だという人もいるかもしれませんね。
そこで、ここでは以下のような内容についてまとめてみました。

・和服文化の現状について
・和裁士という仕事の将来性
・これからの時代を生き抜く工夫

駆け出し和裁士の人も、これから目指そうと思っている人も、新しい時代をどう生き抜いていくかを考えることはとても大事です。
ぜひとも、この記事を通して、より具体的な将来設計を行ってみてください。

■昔ほど和服を着る習慣はなくなってきている!

昔の日本人は和服を普段着として使っていました。
しかし、2018年現在、和服というものは特別な時期にだけ着るものとなって久しい状況です。そのため、和服文化は規模が小さくなっていっているというのが現状です。

和服自体はいつの時代も一定の支持を受けてはいます。
しかし、反物から和服を作るという人もそんなにいるわけではなく、和服自体も海外で製造されたものを購入する人が多いため、和裁士として成功する人はほんのひと握りとなってしまいました。

そのため、どのようにして和裁士の仕事を注目してもらうかという工夫も大事になってきています。
これから先の未来を生きる若者たちの関心を引くために、独創的なデザインの和服を仕立てるといった技術を身につけ、多くの人から依頼が来るように努力を重ねることが求められています。

■インターネットの力でエリアに囚われない働き方も!

和裁士の仕事は受注がなければ出来ません。
何代も和裁士の仕事をしてきた人の場合、これまでの人脈などによって一定の受注が確保できている場合もありますが、そうでない人は多くの人に依頼をしてもらう工夫が必要です。

インターネットの普及はそんな和裁士にとって新しい可能性の場所となっています。
遠く離れていても受発注ができるため、これまでよりもさらに広く仕事を引き受けることができます。そのため、インターネットでの知名度をあげるという工夫も大事になってきます。

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和裁士として働くときに有利な資格について紹介します

和裁士を目指す上で気になるのが資格に関する事柄です。資格を取得するのは大変ですが、どれを目指せばいいのかが分かればモチベーションもあがるのではないでしょうか。
そこで、ここでは以下のような内容についてまとめています。

・和裁士に深く関わる資格について
・資格は必要なのか
・それぞれの受験資格について

和裁士を目指すためにファッション専門学校に通っている人や、通おうと思っている人は、ぜひとも資格取得について検討してみてください。
当記事の内容が、皆さんのお役に立てば幸いです。

■資格には和裁検定と和裁技能検定がある!

和裁士に関する資格は、2種類あります。
東京商工会議所が主催する「和裁検定」と国家資格である「和裁技能検定」です。「和裁検定」では1~4級までが存在し、「和裁技能検定」では1~3級までが存在します。
勉強しながら両方の取得を目指すことも出来ると思います。

どちらも和裁士としての能力を検定する資格ではありますが、どちらかといえば国家資格である「和裁技能検定」の方が広く認知されているようです。和裁技能検定の1級や2級を持っていると、優遇される場合も多く、正社員として働いたり、多くの受注を得るためには非常に有利です。
そのため、資格を取得する場合は、いずれ「和裁技能検定」の1級を目指してみることもオススメします。

■和裁検定と和裁技能検定の受験資格について

2つの資格には、それぞれの受験資格があります。
ひとつずつ詳しく説明していきます。

・和裁検定の受験資格

和裁検定には基本的に受験資格というものが存在しません。性別や年齢、学歴に関わらず、受験することが可能です。ただし、1級に関しては和裁検定か和裁技能検定の2級を取得している人という条件があるようです。
試験内容は筆記と実技です。4級まであるので、和裁について興味がある人は、向いているかどうかを確かめる意味でも、まずは気軽に和裁検定を受けてみるのもいいかもしれません。

・和裁技能検定の受験資格

和裁技能検定は1級から3級までが存在しています。
それぞれ、所定の学校の修了や実務経験が受験資格となっているようです。
所定の学校の学課を修了することで、まずは2級までの受験資格が得られます。実務経験で受験する場合は、半年以上で3級、2年以上で2級の受験資格が得られます。

なお、1級は7年以上の実務経験か、専門学校卒業後の6年の実務経験、2級合格後の2年の実務経験、3級合格後の4年の実務経験があることで受験資格が得られます。
他にも例外的な条件が設けられているので、気になる人はよく調べてみてください。

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どんな人に向いている?和裁士の適性について紹介します

ファッション専門学校への進路を考えている人の中には、和裁士という仕事にかなり興味があるという人もいるかもしれませんね。その場合、自分に適性があるのかどうかを知ってから進路を選びたいのではないでしょうか。
そこで、ここでは以下のような内容についてまとめてみました。

・和裁士に向いているのはどんな人?
・和裁士を続けるコツとは?
・どんな素質が求められている?

和裁士の仕事に興味があるという人は、ぜひ適性があるかどうかチェックしてみてください。
好き嫌いだけではなく向き不向きというものを知っておくことも、仕事を選ぶ上でかなり重要なポイントですよ。

■集中力の高い人に向いています

和裁士に向いている人は、まず手先が器用であるという点があげられるでしょう。繊細で正確な作業が求められているため、不器用な人には向いていない仕事です。

また、和裁の仕事は細かい作業を長時間することになります。
それも、ひとりきりで黙々とすることになるので、そうした仕事に耐えられる精神力が大事です。細かい作業に飽きてしまう人や、ひとりでいるよりも誰かと接する方が好きという人は、あまり和裁士に向いていないかもしれません。

長時間ひとりで集中して作業ができるかどうかが、和裁士としての仕事の効率にも繋がります。
ですので、適性をはかるときは自分の集中力を参考にするといいと思います。

■責任感の強さが大事です!

和裁士の仕事は責任重大です。
基本的に依頼人から預かった大切な反物を取り扱うため、失敗が許されません。

また、決められた納期までに仕事を終わらせなくてはいけないので、きっちりと正確な作業が進められるかどうかも大事です。
仕事を投げ出さず、預かった反物を大事に扱える責任感の強さこそ、和裁士に求められている素質なのです。

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つらいことや苦労することって何?和裁士ならではの悩みについて

ファッション専門学校の中には、洋服に関連するところだけではなく伝統的な和服に特化した学校もあります。
そこでは、和裁士を目指すことも可能です。しかし、実際に和裁士を目指すとなると、知っておきたい事はたくさんあるのではないでしょうか。そこで、ここでは、和裁士ならではの悩みについてまとめています。

・和裁士の苦労について知りたい人
・実際に働く前に覚悟をしておきたい人
・和裁士になろうか悩んでいる人

上記に当てはまる人は、とくに知っておきたい内容となっていると思うので、ぜひとも読んでみてください。あらかじめ、苦労や悩みを知っておくことで、和裁士になる覚悟というものも決まると思いますよ。

■心身的にも経済的にも疲れることが多い!

和裁士の仕事は長時間座りっぱなしで行います。
細かい作業も多く、長時間集中して進めることになりますので、身体や精神がとても疲れる仕事でもあります。慢性的な肩こりや腰痛、疲れ目といった症状が出やすく、これが悪化すると視野が落ちてしまったり、ヘルニアになってしまったりするなどの厄介な病気に繋がる可能性もあります。
それでも、納期が近いとまともに休めないという困った事態に陥ることもあります。

また、経済的にも余裕がない場合が多いという点も苦労するポイントです。
和裁士の仕事だけでは食べていけず、和裁教室や講師などの仕事を引き受ける人や、和服関連のお店を経営する人もいるようです。こうした経済面のつらさは学生のうちからよく考えた方がいいかもしれません。

■本当にやりたい仕事なのか考えてから目指すのも大事です

心身や経済のことを考えると、ただ単に生きていくためには一般的な会社に勤める方がいいということもあります。
それでも、和裁士として働きたいかどうか決める際には、どうしても和服に関わりたいかどうかというところを重視するといいかもしれません。

お金ではなくやりがいを求めている人にとっては、和裁士の仕事は魅力的だと思います。自分が何をしたいのか、若いうちからよく向き合って、慎重に考えるようにしましょう。