和裁士を目指す上で気になるのが資格に関する事柄です。資格を取得するのは大変ですが、どれを目指せばいいのかが分かればモチベーションもあがるのではないでしょうか。
そこで、ここでは以下のような内容についてまとめています。
・和裁士に深く関わる資格について
・資格は必要なのか
・それぞれの受験資格について
和裁士を目指すためにファッション専門学校に通っている人や、通おうと思っている人は、ぜひとも資格取得について検討してみてください。
当記事の内容が、皆さんのお役に立てば幸いです。
■資格には和裁検定と和裁技能検定がある!
和裁士に関する資格は、2種類あります。
東京商工会議所が主催する「和裁検定」と国家資格である「和裁技能検定」です。「和裁検定」では1~4級までが存在し、「和裁技能検定」では1~3級までが存在します。
勉強しながら両方の取得を目指すことも出来ると思います。
どちらも和裁士としての能力を検定する資格ではありますが、どちらかといえば国家資格である「和裁技能検定」の方が広く認知されているようです。和裁技能検定の1級や2級を持っていると、優遇される場合も多く、正社員として働いたり、多くの受注を得るためには非常に有利です。
そのため、資格を取得する場合は、いずれ「和裁技能検定」の1級を目指してみることもオススメします。
■和裁検定と和裁技能検定の受験資格について
2つの資格には、それぞれの受験資格があります。
ひとつずつ詳しく説明していきます。
・和裁検定の受験資格
和裁検定には基本的に受験資格というものが存在しません。性別や年齢、学歴に関わらず、受験することが可能です。ただし、1級に関しては和裁検定か和裁技能検定の2級を取得している人という条件があるようです。
試験内容は筆記と実技です。4級まであるので、和裁について興味がある人は、向いているかどうかを確かめる意味でも、まずは気軽に和裁検定を受けてみるのもいいかもしれません。
・和裁技能検定の受験資格
和裁技能検定は1級から3級までが存在しています。
それぞれ、所定の学校の修了や実務経験が受験資格となっているようです。
所定の学校の学課を修了することで、まずは2級までの受験資格が得られます。実務経験で受験する場合は、半年以上で3級、2年以上で2級の受験資格が得られます。
なお、1級は7年以上の実務経験か、専門学校卒業後の6年の実務経験、2級合格後の2年の実務経験、3級合格後の4年の実務経験があることで受験資格が得られます。
他にも例外的な条件が設けられているので、気になる人はよく調べてみてください。